緊張は絶対悪?

ここぞという大事な場面に出てきては邪魔をするやつ

スポーツだけでなく学校生活や好きな人の前など、大事な場面になればなるほど大きな存在となって邪魔をしにやってくる”緊張”。

あんなに邪魔をする機能はなぜ人間に備わっているのか疑問に思った事はありませんか? 失敗の原因にもなり兼ねない「緊張」という機能が、なぜ人間の体に備わっているのかご説明いたします。

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先に答えを書いてしまいますが、「緊張」はウォーミングアップ、準備運動と一緒です。

”緊張”は思い出しただけでも嫌な状態ですが、症状として呼吸や心拍数が早くなり鼓動がドクンドクンと大きくなりますよね。これは多くの酸素と血液を体の隅々まで届けようとしているからなのです。

なぜ体の隅々まで酸素と血液を届けようとしているのかというと、人間は「迅速な判断や、俊敏な動き」が必要になった際、日常生活を送る普通の体内状態では迅速・俊敏には動けません。脳が迅速な判断をして、俊敏に体が動く為には多くの酸素と血液が必要になります。

多くの方が試合前や大会前にはウォーミングアップをしますよね。原理はあれと同じようなもので、脳が不安状態(緊張)と感じた場合、体がウォーミングアップの一部(酸素と血液を届ける)を自動(オートマチック)で行っているのです。

ただ、オートマチックといってもその機能がスタートする(緊張し始める)のがオートでその後は制御してくれません。どれだけ体の隅々まで酸素と血液が届いても、脳が不安状態を抱いたままだと体はどんどん酸素と血液を届けようとしますので、いつまでも呼吸や心拍数が早く鼓動は大きいままとなり、その結果、体がカチカチに固くなり思うように動けなくなりますよね。

スポーツメンタルトレーニング

http://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_99.html

運動以外の緊張

「試合や大会などでの緊張はわかったけど、それ以外に緊張するのはなぜ?」

それは脳に関係があります。

脳の酸素消費量は体全体の25%もの量を必要としますので、それだけ大量の酸素を必要とする脳をフルスピードでフル回転するには多くの酸素を取り入れなければなりません。

試合や大会以外での緊張の場というと、面接、大勢の前、好きな人との対話など、自分の行動や発言に失礼がないか細心の注意を払う時ですよね。そのような場面では脳をフル回転させる必要がありますので、多くの酸素を取り込もうとし緊張がスタートするのです。

「酸素が必要なら深呼吸でいいのでは?」

酸素を送り込む為には、血管の中に酸素をいれて届ける必要があり、血管の中に入った酸素を動かす為には血の動きが必要です。その為、深呼吸して沢山酸素を吸っても心拍数が低ければ、酸素が届くのに時間がかかります。また、鼓動が大きくなればなるほど、一回の鼓動で多くの血液が動く=多くの酸素も動く事になります。

ですので、いつも感じている嫌な心拍数上昇と、鼓動の大きさが必要になってくるのです。

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実はすぐれた機能「緊張」

上記の説明でご理解頂けたと思いますが、「緊張」は邪魔をしにやってくるのではなく、体を助けるために備わったオートマチック機能でした。

ただ、それだけ優れた機能であるにもかかわらず、一度スタートするとなかなか制御できない欠点があります。そこをスポーツメンタルトレーニングすることによって、上手にコントロールしていく事が競技のレベルアップに繋がります。

ですから、緊張は「なくす」のではなく、「コントロールする」事が大切です。緊張を全くしないことは、それだけ酸素と血液が体の隅々まで届いてない事にもなりますので、昔から言う「程よい緊張」がベストな状態と言えます。

スポーツメンタルトレーニング

http://illust-kuma.com/tag/irokuma/page/3/

戦うか? 逃げるか?

人がまだ狩りなどして生活を送っていた大昔の時代には、狩る事も狩られる事もありました。森や林の中で、突然出くわした相手に対しては瞬時に判断をして行動に移さなければなりませんよね。突然始まる生きるか死ぬかの瀬戸際でウォーミングアップなどしている時間はないのです。

相手は強いのか? 毒を持っているか? 勝てるか? 逃げるべきか? 逃げれる相手か? 物音を立てず気配を消しながら迅速な判断が必要な時、体を動かさなくても勝手に体内で心拍数を上げ鼓動を大きくし、多くの酸素と血液を体の隅々まで届けてくれる機能が必要だったために、緊張のシステムが備わったと考えられます。

また、緊張の度合いが高すぎて体がカチカチに固くなるのは、どうしても勝てない相手にやられると思った場合、体を硬直させ内蔵を守るためと考えられます。

手足などは損傷しても、その場で命までのダメージはあまりないですが、内蔵をやられるとその場で即死につながりますので、命の危機と感じた場合には体がカチカチになるのでしょう。

ふとした拍子で転ぶときや、何かがぶつかって来る時に体全体にギュッと力が入ると思いますが、あれと同じ機能と考えられます。

試合以外の試験や面接で緊張してしまう方の場合には、「これは戦わなくても逃げなくても良いものだよ!」と自分に言い聞かせてあげると緊張が和らぐ方が多いです。

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